引き染めって何? 法被を染める工程をご紹介
2023年03月20日 :
オーダーメイド祭用品
特注 法被・内半纏
お祭りに参加している人たちが必ず着ているのが法被です!!

法被は日本の伝統的な技術である本染めで作られているのですが、染め方にはいろいろな技法があります。
・反応捺染
・引き染め
・抜染
・藍染め などなど
それぞれの染め方にはメリット・デメリットがあります。
今回ご紹介する染め方は引き染めです!!
引き染めの法被の制作事例

引き染めのメリットは法被が1枚から制作できることです。
引き染めは他の染め方と違い、生地を1枚ずつ職人さんが手作業で染めていきます。
そのため、法被1枚から制作が可能です。
引き染めのデメリットは金額が高いということです。
職人さんが手作業で1枚ずつ染めるため、どうしても金額が割高になってしまいます。
法被1枚あたり20,000円~30,000円くらいになります。
高くなってもいいから、1枚だけ法被を作りたいという人におすすめの染め方になります。
それでは、引き染めの制作工程を簡単にご紹介します。
【1】型を作る
法被のデザインに従って型を作ります。染めたくない部分に穴をあけます。

【2】糊置きする
白い生地の上に型を置きます。型の上から糊(のり)を流し、生地に塗り付けていきます。糊を付けた部分は染まりません。

【3】ハケで染める
ハケに染料を付けて、手作業で生地を染めていきます。

【4】水洗い
染め終わったら、すぐに水洗いして、糊や余分な染料を洗い流します。

【5】乾かず
生地を天日干しで乾かします。雨の日は乾かずことができないので、天候に左右される染め方でもあります。

【6】完成
生地が乾いたら完成です。

本当はもっと作業工程がたくさんあるのですが、主な工程だけを簡単に解説させていただきました。
引き染め以外の染め方の作業工程については別の記事で詳しく解説しています。
ぜひご覧くださいね。
> 法被の染色技法の種類を解説